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#02

ドイツの教育を知る

2024年2月26日~3月4日の日程で、ドイツのヘッセン州にある幼稚園や、総合制学校(小学校高学年から高校1年生までの児童生徒が通う)、ラインラント=プファルツ州のグーテンベルク大学を訪問しました。幼稚園では、先生方の協力のもと、ドイツでの保育の実践を学びながら、日本の保育を実践してきました。総合制学校では15歳の生徒の皆さんに学校を案内してもらい、英語で学校生活についてディスカッションをしました。グーテンベルク大学では、神学部の学生とともに学食を体験したり、街の教会をめぐったりしたうえ、ドイツの学生の皆さんに大学図書館などをめぐるキャンパスツアーをしてもらいました。短い期間でしたが、幼稚園から大学まで様々な学校の教育について、体験をしながら学びました。

日星高等学校出身
黒川さん

今回、初めての海外で緊張もありましたが、国内と海外の比較、さらに新たな出会い、経験もでき、自分の視野を広げることができました。

日野高等学校出身
さん

ドイツではたくさんの方とコミュニケーションをとることが出来ました。行く前は、治安が悪いイメージしかなかったのですが、観光客も優しくて温かくて、素敵な方がたくさんいる国だと学ぶことが出来ました。

西乙訓高等学校出身
平本さん

ドイツに行ったことで建物や食文化の違いを実際に体験する事ができました。本でしか見たことがなかった歴史的な建造物を実際に見られたことはとても嬉しかったです。

教育福祉学部子ども学科
白銀 研五

1stDay 関西空港を出発

ドイツ研修を企画していただいた白銀先生と学生3名で関空から出発。
ルフトハンザ航空で14時間半の長時間にわたるフライトに不安を抱きながらも、ドイツでの新たな出会いや出来事に胸を高鳴らせていました。

2ndDay ドイツ・フランクフルトに到着・市内散策

ドイツへ到着すると、日本とは異なるバロック様式の建物や歴史を感じる街並みに圧倒されました。また、フランクフルト大聖堂へ足を運んだ際には、宗教が人々にとって近い存在にあることを知りました。大聖堂の中は、ステンドガラスが華やかでありつつも厳かな雰囲気を醸し出していました。

3rdDay フランクフルト動物園訪問

念願だったドイツの動物園に行ってきました。知ってる動物だけではなく、今まで見たことの無いような動物に会うことが出来て本当に幸せいっぱいでした。今回は見られなかったのですが、オスライオンやオカピー、キウィなどもいるようです。また、フランクフルトの動物園は、照明や湿度、温度の設定が、人間本位ではなく、動物の生態に合わせて工夫されており、本来の姿に近い動物達を見ることができました。

4thDay-1 マティアス幼稚園訪問

園児たちと一緒に活動しましたが、肖像権を考慮し、園児の写真は掲載しておりません。

4thDay-2 ヘレン・ランゲ学校訪問

午前中は、マティアス幼稚園に訪問し、保育の在り方や保育施設の雰囲気を知ることができました。また、「お弁当箱のうた」の手遊びの実践、「うれしいひなまつり」の曲をピアノ演奏しながら紹介しました。
午後からは、ヘレン・ランゲ学校(総合制学校)を訪問し、先生や案内役の生徒たちと交流を行いました。その中で、ドイツと日本の学校との比較やドイツの学校生活の様子を知ることができました。

5thDay グーテンベルク大学マインツ校訪問

グーテンベルク大学神学部の学生評議会(本学の学友会に近い組織)の皆さんが歓迎してくれて、マインツ市内の教会をめぐったり、広大なキャンパスを案内してもらいました。大学は多くの学部があり、ほとんどの学部に図書館と学食が設備されていたことに驚きました。図書も数百年以上も前の貴重な書物やラテン語で書かれた書物を何冊でも読めて(神学部の学生はラテン語を勉強している!)、自由な学びの雰囲気を感じました。
また、ドイツの子どもは、昔日本で放送されていたアニメを見て育ったと聞いて、意外なところで日本との繋がりを感じました。

6thDay コブレンツ・マルクスブルク城

世界遺産であるライン川沿いの景観を、列車の車窓から楽しみながら古城を見学しました。昔はここがフランスとの境界で領土の争いがあったとか。また、古城の1つ、マルクスブルク城を訪問し、山にも登りました。なぜ現代まで壊れずに当時の姿のまま残っているのか地理的環境から考えることができました。
コブレンツでは、モーゼル川とライン川の合流地点で、ドイツでも有数の観光スポットであるドイチェスエックに行きました。写真で見るよりも迫力があり、自分の目で見てみると言う経験は大切だと感じました。

7thDay ゲーテハウス訪問

文豪ゲーテが生活していた家を見学しました。その中で、当時出版されていた形の「ファウスト」や「若きウェルテル悩み」を実際に見ることができました。
生活様式から当時の時代背景や流行を知ることができ、ゲーテ自身の人生や彼が執筆した本の背景など実際に資料を見ながら詳しく知ることができました。

8thDay ドイツ出国・帰国

フランクフルト空港で買ったお寿司が、クリームチーズとわさびを混ぜたような複雑な味でした。日本ではおにぎりの具の説明からある程度味の予想ができるのですが、海外の和食は全然違うのだということを出国直前に知りました。
また、空港や機内では旅行者に話しかけられることもあり、仲良くなることもありました。こんな風に旅先では気軽に会話することもあるのだと思い、おかげで搭乗の待ち時間も搭乗の間も新鮮な時間を過ごすことができて、とてもいい思い出になりました。

教育福祉学部子ども学科

白銀 研五

諸外国の教育を視察する際、学校の活動だけを考えてしまいがちですが、子どものとらえ方や教育のあり方は社会の仕組みや人々の価値観、歴史や伝統といったその国で培われてきた文化と深く結びついています。また、今回のドイツの渡航ではヘッセン州とラインラント=プファルツ州を中心に視察しましたが、これはあくまでもドイツにおける一部分にすぎません。けれども、この土地でかつて何が信仰され、どのような出来事が起こり、誰が活躍し、今何が問題となっているのかを知りつつ、幼稚園や総合制学校、大学を見てみると単に情報として「知る」こととは違った見方ができるようになります。こうした見聞を広げる活動等を通じて、学生の皆さんには「小さな大学で大きく学ぶ」ことを実践していってほしいと思います。

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